122 / 122
第122話
部屋に帰ってきてから、一緒に風呂に入ったり甘やかされたりと、すっかり夜が更けてからいつも通りにベッドに入った。
けれど、いつも癖で日曜朝のスーパーヒーロータイムに目が覚めてしまった。
毎週弟と観ていたから。
今頃弟も眠い目を擦ってテレビの前で待っているのだろう。
ベッドを抜け出てテレビを観ても良いが、なんとなく名残惜しい。
このまま恋人に抱き締められたままうとうとと微睡んでいたい。
正宗さんが起きるまで
そんな言い訳を自分に言い聞かせながら胸に顔を埋める。
丸くなる癖は抜けず、長岡の脚の間に脚が入り込み絡まっているが、それすらいつものこと。
嬉しい“いつものこと”だ。
働きはじめて分かったのは、休日の待ち遠しさ。
待ち遠しいというより、今週はあっという間に休日になったのだが。
息をしている間に時間が過ぎていく…なんて当たり前だがそんなことを思ったくらいだ。
そんな中、長岡は毎週のように自分との時間をつくってくれていたのかと思うと、自分がどれだけ愛されていたのかを知る。
働いてみないと分からなかった。
まだ対等というには甘やかされているが、もっと仕事を覚えて役に立って、頼ってもらえるようになりたい。
早く…覚えたいな……
重くなる目蓋に抗うことなく心地良い微睡みを味わう。
ともだちにシェアしよう!

