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第123話

「はる、能面ライダーはじまるぞ」 今し方閉じた目を開けると、自分が寝ていたことに気が付いた。 ほんの少し目蓋を閉じただけの感覚なのに寝ていたらしい。 ぼんやりする意識の中、声の方を見上げれば、愛おしそうは顔が此方を見ている。 「眠そうだな。寝るか?」と更に言葉は続き、大きな手が甘やかすように頬を撫でてくれる。 撫で方も上手い。 愛猫もこんな風に撫でられていたらたまらないだろう。 「観ます」 「じゃ、観終わったら二度寝しような」 甘い、甘い誘惑。、 三度寝だが…まぁ良いか。 まだふとんの外は少しだけ冷えるが裸足のまま床を歩く。 いつもの場所に座ると、長岡は腰を下ろさず頭を撫でてから奥へと行ってしまった。 「正宗さん…?」 「ん? 飲み物取ってくるだけだよ。 テレビ点けてくれ。 あとブランケット用意してくれ」 腰を上げそうなところを制す辺り、性格を読まれている。 ソファの上にあるブランケットを取っておくなんてわざわざ頼まなくても良いことだ。 それをさせるのは立たせないため。 寝起きでそこまで気遣える優しい人。 「お待たせ」 「いえ。 ありがとうございます。 あと、おはようございます」 「はよ」

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