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第129話
恋人のにおいしかしないベッドに横になると肩までふとんを引き上げられた。
「ありがとうございます」
「ん?」
「ふとん…、無意識ですか?」
その顔だ。
無意識でこの甲斐甲斐しさ。
全くもって愛おしい人だ。
「可愛いです」
ふにゃっと笑うと鼻先までふとんを引き上げられる。
それを顎まで提げると、ちゅっと唇にリップ音が溶けた。
「可愛くねぇよ」
「……じゃあ、愛おしいです」
「それは悪くねぇな」
まるで学生の時とかわらない。
寝て、起きて、食事して、えっちなことをして。
そんな日々が愛おしい。
長岡とだから尚更だ。
長い脚にそれを引っ掻けると長岡は「えっち」と笑った。
その言葉に関しては長岡の方が当てはまると思うが。
けど、まぁ良いか。
長岡がご機嫌で悪いことなんて1つもない。
「起きたら適当に飯食ってダラダラしような」
「はい」
こんな嬉しそうな顔を直接見えるなんて本当に嬉しい。
もう会えなかったあの頃には戻れない。
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