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第141話

首筋にあたたかなモノが触れる。 「スーツ似合うよな」 「高校の時とそんなにかわりませんよ…」 「んー? そうか?」 また、ちゅっと首にキスをされた。 嫌とかそういうことではなくて、なんか恥ずかしい。 「遥登のにおいすんな」 抱き締められたまま長岡のされるがまま。 耳の後ろからリップ音が聴こえたかと思えば耳縁にもキスされる。 両手はしっかりと腹の前で組まれ逃げられない。 逃げるつもりはないが。 だって、好きな人の体温だ。 触れられることだって安心する。 「今日の晩飯は牛丼な」 「牛丼…」 「惣菜も買ってきた。 この前遥登が美味いって言ってた菜の花」 それは今この状況で言うことなのかということでも長岡は伝えてくれる。 なんだかそれが愛おしい。 それに、確かに炊けた醤油の良いにおいもする。 チラッと横にある蓋のされたフライパンを見ると、すぐに頬にキスをされた。 「見ると思った」 「…っ!」 これは流石に恥ずかし過ぎる…。

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