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第142話
「そうやってからかって…」
「からかってねぇよ。
恋人同士のスキンシップ」
「スキンシップ…?」
「だろ」
確かにキスは親しい間柄じゃかければしない。
それもそうだ。
けど、言いくるめられて…
「これもスキンシップ」
「それは…」
耳にかかったままのマスクのゴム紐が片側外された。
そして、大きな手が顎に触れると長岡の方を向くように誘導される。
綺麗な顔が近くてドキドキする。
醤油のにおいに混じって良いにおいもする。
反射的に目をぎゅっと瞑ると、すぐにちゅっと唇にやわらかいものが触れた。
軽く離れると今度ははむっと唇を甘く噛む。
「…っ」
恋人にしては可愛らしいそれに思わず照れてしまう。
「顔、真っ赤」
「正宗さんがキスするからです…」
「キスなんてこの1週間数えきれねぇくらいしたろ」
歯磨きをしておはようのキス、寝る前にもキス。
セックスしてキス……。
まぁ…、確かにそうだ。
「もっかい」
またキスを受けながら、頬に触れる腕に手を重ねた。
しあわせだから、いいか
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