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第161話

納豆ご飯を食べる姿を横目にコーヒーを飲む。 朝から美味そうに食うな 全く食べない訳ではないが、食べることは少なくなった。 そもそも三条が居なければギリギリまで寝ていることも多い。 社会人なんてそんなものだろう。 女性は化粧をしなくてはいけないので大変そうだ。 同じ身嗜みを整えるという行為でも大きな差だ。 もう一口嗜みながら、膨らむ頬袋を眺める。 しっかりと噛み締めて食べている。 それだけ咀嚼しても満腹中枢は刺激されないものなのか。 痩せの大食いなんて所詮は偏見だ。 それでもそのギャップで強く印象に残るのだろう。 「ご馳走さまでした」 「ん。 水に入れといてくれたら洗わなくて良いぞ」 「これくらいすぐに終わりますから。 水道お借りします」 当たり前のことのように言うから三条らしい。 社会人らしくなってきたなと思うが、同時にかわらないなとも思う。

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