194 / 203

第194話

息を詰める音が聴こえてくると、そのままベッドに沈んでいく。 「……ハァ…、ハァ……、」 息を整えたいのに上手く吸えなくて喉が震えた。 「……重いか?」 「ん…ん、へいきです」 「声、カスカスだな」 肩に額をグリグリと押し付けられると、すぐに長岡は顔を上げた。 乱れた髪もそのまま、ラフな乱れ方にまた心臓が跳ねる。 いつもと違う髪型。 それも格好良い。 「締めんなよ。 抜きたくなくなるだろ」 「…え、」 「一旦抜くぞ」 ティッシュを数枚引き抜くとそれを宛がいながら、あっけなく引き抜かれた。 折角馴染んだ大きさを忘れられずぽっかりと口を開けたまま。 空気の感覚でそれが分かるのが、とても恥ずかしい。 けれど、そんなことは長岡の前ではどうでも良くなってしまう。 だって、突然腹を拭われたから。 「若けぇな」 「……ごめいわくを、おかけして…すみません」 「楽しいから気にすんな」 恥ずかし過ぎてたまらないけど動けない。 それに、恋人がすごく楽しそうだ。 なんでこう嬉々としてて甲斐甲斐しくするのだろうか。 恥ずかしくても抵抗出来なくなる。

ともだちにシェアしよう!