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第195話

ティッシュ丸めて捨てると、今度は箱ごと取り寄せた。 「水とってくる。 ティッシュここに置いとくからな」 「…は、い」 カスカスの声で頷くと頭をくしゃっと撫でられる。 最中の雄くささとは違い優しい顔だ。 けど、ちゃんと同一人物に見えるから不思議だ。 パンツだけ履きそのまま部屋から出ていく背中を見送る。 社会人として働きはじめてからより長岡といる時間が増えたわけだが、長岡はあの働き方で疲れないのか。 一般的な繁忙期、というものはない。 テスト期間やイベント時に集中するくらい。 そういう意味では忙しさは予測がつく分有り難いのだが。 だが、確認テストや授業の擦り合わせ、学年ごと教科ごとの会議もある。 しかも、新任の自分を気にかけながら。 よくセックスが終わってすぐに甲斐甲斐しく世話をする体力があると思ってしまう。 若さなら自分の方が9下なはずなのに、こんなにぐったりだ。 「氷いるか?」 「は、い」 「ん」 その声が聴こえると、冷凍庫の開閉音がし、すぐにカラカラと涼やかな音をさせながらマグを持った長岡が帰ってきた。 つい、先程まで自分のことを良いようにしていたソレに視線が動いてしまう。 萎えてもずっしりとしたサイズのあるソコ。 薄い布越しだとよりくっきりと分かる。 そんなこととはつゆ知らず、隣に腰掛けた恋人はその手に握るマグを握らせてくれた。 「ほら、ベッドの上でいいから飲め。 溢したら洗濯物出来るチャンスだろ」 「…いただきます」 嚥下する水は氷のお陰もあって冷たくて美味しい。 火照ったら身体に染みていく。 「おいしいです」 「よかったよ。 なんか腹減ったな」 「はい」 「コンビニ行くか?」 「学生みたいです」

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