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第199話
一人暮らしの部屋を整えたりしたいたら折角の休みも、あっという間に2日が過ぎてしまった。
まだまだ休みはあるとはいえ、減っていくと寂しいものがある。
洗濯物の皺を伸ばしながらハンガーに引っ掛け、更に物干し竿へとぶら下げる。
その奥で恋人は汚してしまった布団カバーを干している。
背丈が高いと簡単に干せるから便利だ…なんてのは自分も同じだ。
随分と身長が伸びてもあと数センチが追い付けない。
どこまでも追いかけるしかない人だ。
「こっち終わったから手伝う」
「こっちも、もう終わります」
「早く終わるに越したことはねぇだろ。
ほら、分担」
やわらかな微笑みに頷くとすぐに長岡は洗濯物をパンッと振るった。
「外干し珍しいですね」
「たまにはな。
アイロンかけないやつは乾燥機だと皺つくのもあるだろ。
めんどくせぇ」
これまた家庭的な理由だ。
だが、それも一理ある。
どうせハンガーにかけて片付けるなら、ハンガーに引っ掛けてから干してもやることは同じだ。
有り難いことに花粉症の症状もお互いない。
それに、日光に当たった洗濯物は太陽のぬくもりが残っているようでなんだか好きだ。
便利性や生活習慣的に外に干すことは減ったが、たまに干すとやっぱり良いなと思う。
「終わった。
助かったよ」
「いえ、俺の服も洗濯物していただきましたし、これくらい。
それに…」
ついふとんのカバーへと視線を動かしてしまうと前の形の良い唇がニヤっと三日月を描いた。
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