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第204話

唇にキスをするとリップ音が響いた。 軽く、可愛らしいものだ。 一回。 二回。 ちゅっ、とキスをすると握る手に力が入った。 まるで握り返すように動く。 照れながらもこういうことをするからとまらなくなる。 理性なんて儚いものだ。 「…ん、」 鼻にかかった声が漏れる。 まだ物の少ない部屋では大きく響いてしまい、三条は恥ずかしそうに顔を動かしたが唇を離すつもりはない。 だって、まだ触れるだけのキスだ。 今度は、はむっと唇を噛む。 肉付きの悪い身体でやわらかい部分は少ないが、唇やケツなんかはそれでもやわらかい。 その肉を甘く食む。 ずっと息をとめてしまっている三条には悪いが、この反応が可愛くてつい。 腰を抱きながら唇を舐めた。 すると、おずおずと口が開く。 そう教えたのは自分だが、これが最高にたまらない。 隙間に舌を入れ込み同じものを舐めると腰が逃げる。 けれど、それを見越して抱いているので引いたところでだ。 「……ぅ、…っ」 弱い上顎を舐めあげれば、たまらないとばかりに声を漏らす。 本当にほどほどってなんだろうな。

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