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第210話
大きなベッドは2人並んでも狭くない。
流石クイーンサイズだ。
「並ぶとでっかいですね」
「この雰囲気でそっちか」
「あ…、いや…」
洗い物を済ませ、狭い風呂にぎゅうぎゅうになりながら入った。
一人暮らし用の──長岡の部屋に比べたらコンパクトなつくりだ。
けど、長岡の部屋に負けないものもある。
それがベッドだ。
誕生日や就職祝いだの色々な理由をつけて買ってもらった物。
どうせ俺も使わせてもらうし、と言っていたがこんな早く使うとは思わなかった。
「遥登らしいっちゃらしいけどな。
けど、今は俺のこと見てくれよ」
優しく頬を撫でながらキスをされる。
甘くてクラクラしそうだ。
頬を手のひらで撫でながら、指先は器用に耳の縁をなぞる。
甘いのにゾクッと肌が粟立つ。
「ほんと良い反応」
「……」
社会人になったのだからもう少し大人っぽく振る舞いたいのにこれだ。
「気持ち良くなろうな」
「……はい」
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