212 / 232

第212話

目が覚めると知らない場所……じゃなくて自分の部屋だ。 引っ越してから本当に数回だけしかこの部屋で寝ていないので見慣れない。 けど、見慣れた人がいる。 「おはよ」 「おはようございます」 「まだ寝てていいだろ。 早起きだな」 「何時ですか…?」 「10時少し前」 「全然早くないです…」 弄っていたスマホを置くと長岡は身体の上に跨がってきた。 「朝までセックスしてたろ」 「……っ!」 昨晩の顔がダブる。 「身体、痛くねぇか」 「痛く、ないです…」 「しんどくねぇか」 「しんどくも、ないです…」 「朝勃ちは?」 「……してませんから…」 朝勃ちではなくて、この現状で勃ちそうだ。 長岡は満足そうに笑うとまた隣に寝転んだ。 それはもう楽しそうな顔で。 「二度寝するか?」 「…でも」 「なんか用事あるのか?」 「正宗さんと一緒にいたいですし…。 寝てたら勿体ないなって」 「なら、もう少しだらけてから起きて昼寝するか」 「もう学校なのにいいんですか?」 「誕生日だからな」

ともだちにシェアしよう!