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第215話
一足先に長岡の部屋へと帰宅すると少しだけ換気をする。
それからフローリングワイパーを持って部屋の中を練り歩く。
流石になにもしない、というのも落ち着かない。
これくらいは最低限のことだ。
男の一人暮らしの想像より、うんと書籍の数が多く床にも積まれている。
それを倒さないように動かしながらフローリングを掃除していく。
この本面白かったよな
ドラマ化も楽しみだなぁ
本棚はハンティモップの方が良い。
脇に置かれた物を取り埃を絡めていく。
上から下へ。
沢山の本の背を眺めながらサッと。
そうしているとポケットのスマホがメッセージを知らせた。
『なんかいるのあるか?』
『食いたいのとか』
『明日の朝飯とか』
続けて届くメッセージに特にないから気を付けて帰ってきてくださいと帰す。
長岡がいれば、たいていのことはどうでもいいと思えるくらいにはぞっこんだ。
一緒にごろごろして、本を読んで、昼寝して。
そういう時間を2人で過ごせる方が嬉しい。
多少腹が減っていてもそんなのは大したことではない。
大好きな人が同じ様に自分を好きでいてくれて、傍にいてくれる。
それ以上のしあわせはないから。
『気を付けて帰るよ』
『待ってます』
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