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第218話
「おやつ食うか?」
「おやつですか…?」
「遥登が美味いって言ってたお菓子買ってきたんだよ。
飯まで我慢するか?」
お菓子を食べたら本は読めないが長岡は良いのだろうか。
いつもならダラダラしながら本を読んだりするのに。
それでも、長岡からそう言ってきたのだから甘えても良いのだろう。
「食べたいです」
「おし、食おう。
これ美味かったよな」
「これ!
大好きです!」
期間限定のお菓子も袋から取り出され、机の上に置かれていく。
どれも美味しいと言った物や自分の好きそうな物。
どれだけ大切にされているか、これを見たら分かる。
いや、見なくても分かるけど。
「今日がどんな日だって遥登の誕生日にはわかりねぇよ」
頭をくしゃっと撫でられ、その手を掴んだ。
大きくて冷たくて、チョークで少し荒れている。
大好きな手。
「ありがとうございます」
「誕生日なんだから、祝われとけ」
その手のひらに意を決して唇をくっ付けると長岡は嬉しそうに笑った。
そして、両頬を揉んでくる。
わちゃわちゃすごす時間が大好きだ。
子供みたいなことだとしても。
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