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第220話

グビッと一口飲むと、ゆっくりと視線を動かした。 上機嫌にカレーを煮込む長岡の横顔を盗み見る。 自分のために食事を用意してくれている。 それが嬉しい。 それに、さっきも咄嗟に守ってくれた。 愛されていると分かる。 長岡にも怪我がなくて本当に良かった。 その安心も合わさり、つい口元が緩む。 「ん? なにニヤニヤしてんだ?」 「ニヤニヤなんて…」 「やらしいこと考えてたとか?」 にやぁとしながら言われ否定してみるが、大きくはかわらない気もする。 いやらしくはないけど。 「椅子っつうか、腰かけられるのほしいよな」 「正宗さん、コンロと背が合いませんもんね」 「まぁな。 あと、遥登のこと抱き寄せるのに使った、遥登からキスしてもらえそうだし」 「…っ」 「ほら、遥登と同じくらいの目線になるだろ。 そしたら背伸びしなくても出来るし、俺の方が低くなれば遥登からもしやすいだろ」 「え…っと、」 クスクス笑われ、本気か冗談なのか分からなくなる。 固まっていると腕をひかれた。 ふと視線を上げれば楽しそうな長岡の顔がすぐそこにある。 「…失礼します」 思いきって頬にキスをした。

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