223 / 232

第223話

腕を首に回すように誘導するとビクッと身体に力がはいる。 そこまでがっつりするつもりはなかったが、これは中々楽しい。 「期待してくれてんだ?」 「期待じゃ…」 「違げぇの?」 小首を傾げてみせると三条は口籠った。 分かっていてしているからタチが悪い。 だが、想像通りに三条は口をきゅっと結んでから首を振った。 「…、しました」 「素直で良い子だな」 肉付きの悪い頬を撫で、またキスをする。 唇を離しても鼻先が触れる程の距離を保ちつつ何度も軽いものを。 それから頬。 次に首。 土日と、まだ休日は残っているが首はまずいか。 襟ぐりを少しだけ下げて鎖骨に唇を寄せるとちゅっと吸った。 久しぶりのマーキングだ。 だけどここで焦ってがっつくことはない。 時間はまだまだある。 「白いからくっきり付くのえろいよな」 「…っ」 「肌も薄いし、敏感だし」 「…敏感じゃ…」 キスマークを舐めて同じ場所を吸い色を濃くする。 「連休中は俺の恋人だろ」 「そんなの、いつもじゃないですか…」 「学校では三条先生だろ。 すっかり好かれちまって。 だから、独占欲満たしてくれよ」 今日は三条の誕生日なのにな。

ともだちにシェアしよう!