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第227話

身体を洗って汗を流した三条にカレーの入った小皿を差し出すと、ふにゃっと笑った。 「いただきます」 ふーっ、と息を吹き掛け…… すげぇ冷ますな 何度も冷ましてから漸く口に運んだ。 「美味しいですっ」 「カレー粉様々だな」 「正宗さんが作ってくれるから美味しいです」 「そういうとこなぁ」 良い子と片付けてしまうにはあまりに簡単過ぎる。 育ちの良さなのか、性格なのか。 はたまたそのどちらもか。 「おかわり食うか?」 「おかわりしたら味見になりますか…?」 「なるだろ。 肉も入れてやる」 「っ!」 キラキラした目で見詰められ、つい笑みが溢れる。 本当に食うことが好きな子だ。 ついさっきまで運動をしていたのだから腹も減るか。 先程より多めに盛り付け、手渡した。 熱いのか糸口と縁を綺麗に持っている。 「よく持てましたね…」 「俺も熱かった」 すっと作業台に置かれてしまう小皿。 「少し冷まします…。 なんで笑うんですか…」 「いや、熱いよな」 「子供だと思って…」 「思ってねぇよ。 皮膚やわらかいもんな」 「思ってるじゃないですか」 このまま隣の鍋のスープも味見させようか。 暑いのを隠そうとする顔が可愛いんだ。

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