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第236話

「休みってあっという間に消えちゃいますね」 「社会人だなぁ。 まだ明日も休みだろ」 「あと1日になってしまいました」 水出ししていたアイスコーヒーをマグに注いでいると三条は少しだけ寂しそうに言った。 今年のゴールデンウィークは間に平日があり、前半後半と分かれている。 間も有給等で調節したら長期の休暇だが、公務員──教職員だとそうもいかない。 生徒たちと休みの形態が違うことにはすっかり慣れたが、三条はそうでもないのだろう。 「仕事、しんどいか?」 「しんどくはないです。 まだそこまでかんじられるだけ余裕もないですし…」 視線をやると、そうではないと口籠る。 「…もっと、正宗さんといたいなって…思いまして…」 「平日も一緒で飽きねぇか?」 「飽きません」 職場でも一緒だなんて心休まる時間もないだろう。 なんて思うのは杞憂だ。 キョトン…とした顔に嘘はない。 「嬉しいよ」 触れるだけのキスをすると油断していた三条は顔を真っ赤にして照れた。

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