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第239話

それから連続の授業が終わり、準備室へと帰ってくると昼休みの空気が充満している。 教室と大差ないような気がするのは気のせいか。 「お疲れ様です。 先に食べてます」 「お疲れ様です。 美味しそうですね。 今日はサンドイッチなんですね」 教科書やノートを置き、よいしょ、と腰を下ろすと隣から手が伸びてきた。 「良かったらどうぞ」 その手が差し出すのはおにきりだ。 「え…、良いんですか…?」 「たくさん握ったので良かったら」 元担任はにっこりと微笑んだ。 というか、いつ握ったのだろう。 確かに、先に出勤した。 したが、差ほど時間を開けずに長岡と出発したような気がする。 「人の握ったの食べられますか?」 「先生なら…」 「そりゃ、光栄です」 教科書を定位置に戻し、おにぎりを包むラップを剥ぐ。 「先生、いただきます」 「どうぞ」 長岡が握るサイズのおにぎりだ。 それを、はぐっと頬張った。 中身はからあげ。 誕生日に食べた冷凍の物がゴロッと入っていた。 思わず頬が緩んでしまう。 愛情の味がする。

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