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第242話
流石に自宅に帰宅すると腰を下ろしたくなるが、ここで誘惑のまま下ろしてしまうと立ちたくなくなってしまう。
私服に着替え、必要な本を本棚から引き抜くと替えのスーツと共に鞄に詰め込む。
かわりに明日は長岡の部屋から出勤出来る。
駐車場はこちらだが。
少しくらい歩かないと運動量が気になるので丁度良い。
そのまま部屋を後にして恋人の部屋を目指す。
歩いて数分。
正確には十数分。
坂道ゆえに直線距離的に近く感じても、歩くと距離があるように思える。
ふと見上げる部屋は真っ暗だ。
スーパーかコンビニに寄って買い物をしてから帰ると言っていたので当然と言えば当然。
だけどそれを見て思うのは、いつも時間を工面して自分と過ごしていてくれたというと事実。
夜に会いに来てくれていた時も。
どれだけ愛されているか分かる。
自分のために時間を使ってくれることがどれだけ嬉しいか、働きはじめて痛感する。
早く部屋を明るくして迎えたい。
「ただいま」に「おかえりなさい」と返したい。
早く会いたい。
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