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第247話
あっという間に衣更えをして、テスト期間に突入した。
はじめてで分からないことだらけの中でも、追加で新しい仕事が増えていく。
ただし、学校は行事など毎年同じことの繰り返しなので覚えてしまえばだ。
隣の席から手招きされ椅子を移動させると長岡はUSBメモリを指差した。
「これがテストのデータです。
USBは基本的に持ち出し禁止で、この中だけで。
あっちの準備室に持っていく時は誰かに声をかけてください」
「はい」
「で、今回はこんな感じの内容にしようと思ってます。
先生のクラスの感じどうですか」
サッと画面に視線を滑らせる。
どういう教え方をしたか、どう教えたか、前回の確認テストの平均を思い出しながら懐かしいそれを読んでいく。
「はい。
……7割はいけるかと…この辺りは躓きやすい印象です」
「高校のテストは満点をとらせるというより、どこまで理解してるかの確認みたいなところがありますから、こういう問題も挟みます。
これとか。
ま、三条先生はすり抜けて満点とってましたけど」
「先生の授業受けてて分からない方があれでは…」
「田上と吉田が泣きますよ」
あの2人は理系だからだ。
というか、古典が苦手であって現国はそこまで点数が低かった記憶もないが。
けど、本当に懐かしい話だ。
あの頃はテストを受ける立場で、今はテストを作る側。
それも担任と。
「でも、先生の授業分かりやすかったです」
「ありがとうございます」
長岡はそう言って表情を和らげた。
本当に学校では仮面を外さない人だ。
自分もしっかりさなければと更に意気込むのだった。
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