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第11話

 舞台上を見つめながら、朝霞は二人が先ほどとは違いスーツ姿で現れたのはそういう設定なんだな、と一人納得した。 『…なんで、こんな…。頼む、下ろしてくれ』  吊るされた男は、琉唯に開放してくれと請う。が、琉唯は男に歩み寄り、男のネクタイを解き、男に話しかける。 『下ろすわけないだろ?あんたを好きに出来る絶好のチャンスだってのに。会社のトイレで何してたのか、バラされてもいいのか?』 『…そ、それは…んッ…あぁっ…触るなっ…』  琉唯の手が男のシャツのボタンにかかる。一つずつボタンが外され、琉唯の指先が肌着の上から男の胸粒に触れた時、男の口から声が零れる。繋がれた男が身を捩るたび、じゃらじゃらと鎖が音を立てる。 『ふっ、勃ってる…。さすが、トイレでオナってるだけのことはあるな。縛られてこうやって触られても、あんたの身体は反応してる。こっちもやってやろうか?』  男を嘲笑うように見つめ、琉唯の手がスラックスを持ち上げ、反応している男の屹立を撫で上げる。男の身体がビクッと弾かれたように反応し、男は艶のある声をあげた。 『ああっ…嫌だっ…やめろっ…うっ…あっ…』  ――…っ…。ヤバイな…。  舞台上を見つめていた朝霞は、自分自身の下半身に身に覚えのある熱が集まり始めるのを感じた。  ――…どうする?  このまま反応してしまえば、遠山にバレてしまう。朝霞は、ゆっくりとジャケットを脱ぎ、手にかけてそれを膝の上に乗せた。 「暑いですか?」 「ああ、少しな」  すると、朝霞がジャケットを脱いだことに気が付いた遠山が朝霞に言った。朝霞は、動揺を悟られないように出来るだけ落ち着いて遠山に言う。遠山がジャケットを預かってくれようとしたが、それでは脱いだ意味がない。朝霞はやんわりと申し出を断って舞台に目を向けた。  朝霞が自分の事に気が取られているうちに、舞台上では吊るされた男のズボンが脱がされ、下半身裸になった男の屹立が勃起しているのが見える。 『嫌がってるわりには、こっちは元気そうだな。…ああ、忘れてた。そういや、あんたこっちも好きなんだろ?やってやるよ』  琉唯はボトルを手にすると、男の臀部に液を垂らし、その間の奥まった場所へと指を滑らせる。男の後孔に指先が潜り込むと、男は必死に身体を揺らした。 『ひっ…そこは、ダメだっ…うぁッ…嫌だっ…ああぁっ…』  嫌だと身を捩らせる男の屹立からはたらりと液が流れ落ち、男はそこで快感を感じているのだろうことが見てとれる。グチュグチュと後孔を弄っていた琉唯の指が離れるころには、男の喘ぎが激しくなり、立っていることも困難なのか男の足が震えている。  舞台を食い入るように見ている朝霞の屹立も、ジャケットの下で勃起していた。  ――…あんな…こと…。  舞台上の男が琉唯から受けている責めを見ながら、朝霞の頭の中に隣人の声がこだまする。隣人もあんな風に相手を責めたりするのだろうか。そう思うと朝霞は下半身に集まる熱を治めることなど出来なかった。 『もっと、でかいのが欲しくなってきただろ?ああ、トイレで入れてたやつと同じくらいだから、安心しろよ。あんたなら、すんなり入るだろ?』

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