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「なんだよ、みんなしてっ…オレだけ仲間外れみたいでワケ分かんないじゃんか!」 ひとり置いてけぼりを食らい、遂には不満爆発。 それを見かねたのか…ロロが意を決したよう、おずおずと口を開いた。 「あのねっ、セツ…」 「ん?」 「神子の血は、特別だからねっ…」 色白な頬を赤くしながら、必死で説明しようとするロロだったけど。上手く言葉がみつからないのか、なかなか話が進まなくて。 焦れたジーナが、横から助け船を出す。 「だからさ!そのっ…神子を手に入れると、ソイツも無敵になれるって伝説があんだよ!」 「……んん?」 「うーん…それじゃあ、まだ足りないかなぁジーナ。」 やんわりジーナにダメ出しするアシュレイは、笑いを堪えるのに必死で。 オレはなんとなく隣りのルーファスを、横目でチロッと伺うけど…。何故だか顔を赤くし、目を逸らされてしまった。 うぬぬ~…コイツはあくまで、しらを切るつもりだな…。 「要は…神子と肉体関係を持てば、その恩恵に(あやか)れると言うことですよ。」 最終的には面倒になったのか、傍観していたヴィンセントの、歯に衣着(きぬ)せぬド直球な発言によって。その答えは、あっさりと導き出されたのだが────…んん? ヴィンセントのやつ、今さらっとスゲーこと言っ… 「え、えぇ…?」 「やだなぁセツってば、もう解ってるクセに。まぁだ分からないフリをするのかい?」 ぽかーんとするオレに、しょうがないなぁとアシュレイ。 「解りやすく言うとだね。キミとなコトをしてしまえば、誰でも無敵になれちゃうって話だよ?」 あくまで伝説だけどね~と。 笑い飛ばすアシュレイに、オレは目が点になる。 え、ちょ…なんでそんな軽い感じで爆弾発言しちゃってんの、この人? 「いやいやいやいや、オレ男じゃんか…」 そういえば神子で男なのって、俺が史上初なんだっけ?確かそんなことを、トリント様が最初に言ってたしさ…。 だったら男のオレには、殆ど関係ないんじゃ──…そう訴えてみたものの。 「普通に考えれば、そうなんだけどねぇ…。」 「その常識が、欲に目が眩んむ輩に通用するかどうかなど…。考えずとも、判りますよね?」 唯一まともに話せるアシュレイとヴィンセントが、交互に説明するのを。逃避行した思考で、ぼんやりと聞き流す。 え?…てことはさ。信憑性もクソもない伝説のせいで、オレの貞操が狙われちゃうってこと…?

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