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ep.4 夜は強制フラグ①

本日の学習ノルマをなんとか達成し、みんなとの夕食を終えたオレは。お風呂に入るべく、大浴場へと向かう。 オレの部屋にも、ちゃんとした浴室があるにはあるんだけどね。この屋敷内にはありがたいことに、高級ホテル並みの大浴場が備わってて。 風呂好き日本人としては喜ばしくも、意外と快適な暮らしをさせてもらってた。 精霊の力を根源として湧き出る豊富な温泉を、地脈から直接引いて造られたとかいう大浴場。 さすがは神子の屋敷に設置された代物、全面大理石みたくピカピカな石壁で構築されており。その様相は、素人目から見ても一級品だと判るほどだ。 なんせ勉強ばかりの鬱屈した日々を送ってたもんだから…。オレにとってお風呂に入ることは、ここでの密かな楽しみのひとつとなっていた。 いつでも貸し切り状態だから、スッゴク気楽だったしね~。 「ふぅ…」 つい長風呂になり、気分もほっこりとしたところで浴場を出る。 ちなみに守護騎士達は、各々でこの大浴場か自室のお風呂に入ってるらしいのだが。実は今、大浴場の入り口にルーファスが待機してるんだけども… 守護騎士の使命感か何なのか、突然オレの入浴時の見張りというのを…申し出てきたのである。 こんなに広いんだし。どうせなら一緒に入ればいいのにって、誘ってもみたんだけどさ。 神子と風呂に入るのが畏れ多いのか、単に恥ずかしいだけなのかは判らないけど。ルーファスには、頑なに拒まれちゃって。 それでも何やら心配だからと、見張りなんてのを買って出てくれた…というわけなのである。 (早く出なきゃ…) ルーファスは、好きなだけ浸かっていいよって、言ってくれるんだけど。あんまり待たせるのも悪いから、ペタペタ急ぎ足で脱衣場へと向かう。 …と、そこに設置されていた鏡に映る自分の身体が、つい目に留まり。 思わず足を止めてしまうオレは、タオル一枚だけの我が身を上下に見返すと…首を傾げつつ、うーんと唸った。 (やっぱフツー、だよなぁ…) 改めて己の身体をくまなく観察してみるのだが。 背丈もギリギリ170、草食系を自負してるだけあって体格は些か心許ない感じ。 運動らしい運動もしてこなかったから、筋肉も大して付いてないし。男としては、ちょっと頼りない印象かと思われる。 顔に至っては自慢じゃないけど悪くはないって、周りからは言われてたりはするものの… 友達からは決まって『何か足りない』とか『イケメンなのに地味』だとか、好き放題言われてたっけなぁ。 それでも… 「抱く抱けないってなるとなぁ…」 例えばロロならさ。あんな可愛いんだし、間違いがあってもおかしくないと思うんだが…。 どうみても男なオレだと、しっくりこないわけでして。なんでルーファス達があそこまで必死になるのか、未だに理解出来ないでいる。 アシュレイはさらりと、オレなら抱けちゃう…みたいなことぶっちゃけてたけども。アレはきっと、ナンパな彼なりの社交辞令みたいなもんであって。 ルーファスはあっさり真に受けてたけど… 特に深い意味は無いんじゃないかって、思うんだよね。

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