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④
「あっ…」
ルーの手が、オレの身体を緩やかに滑る。
それはオレという存在を、確かめるかのように。
唇には甘く啄むようなキスを与え。
黒髪に、額から頬へと順番に降りて…耳元で留まり。
そこに直接、何度も愛を囁く。
たったそれだけのことなのに。
身体が熱く痺れていき…すごく満たされた。
更には…
「はぁ…あっ…だ、めっ…」
輪郭を指の腹でなぞられ、追い打ちにチュッと音を立てながらキスを降らされて。
我慢出来ず、口から熱っぽい声が漏れ出てしまう。
「セツは白いな…この黒髪に良く栄える…」
綺麗だ…と、はだけたオレの胸元を指でなぞられた。
「お前の方がっ…綺麗だろ…」
肌は健康的に程よく焼けて男らしいのに、染みひとつないし…そう照れ隠しに返せば、ルーは、いや…と首を振る。
「セツはもっと柔く滑らかで…そうだな、触れると心地良いんだ。」
首筋で囁くから…吐息が肌に伝わり。
ゾクゾクするそれに、オレは小さく呻き声を上げた。
「ばっ…ヘンなこと、言うなってば…」
声が出ちゃうからって、堪らずルーの首に腕を回したら。ルーファスは、なんとも色っぽい嘆息を吐き出して。
「もっと聞かせてくれ…」
その声も潤んだ瞳も全て、自分にだけ…
誰にも見せたくはない…と。
ルーは態とらしく、耳元にキスをする。
ああ…
これじゃあオレの思考なんて、簡単に溶かされちゃうし…もっと触れて欲しいとか思ってしまうから。
オレはルーの首を抱き寄せ、お返しとばかりに胸元へと額を擦り付けた。
「もう…」
そんなことより早くキスしてよ…
オレからおねだりしたら、すぐ唇を塞がれて。
煽り過ぎだと、余裕なく吐息を吐き出すルーからも…仕返しされ、より深くソコを奪われる。
「あっ、ふぁっ…んん…ッ…」
「はぁ…セツ…」
ぴったり身を寄せ、互いに舌を絡め合う。
自分がこんな積極的になれるなんて、思ってもみなかったけど。
大好きだから、欲しくなるのは必然だし。
やっと…この想いが通じ合えたんだから。
(あっ…)
こんなコトしちゃったら、身体が反応するのも必然で。本当はもう随分前から、気付いてはいたんだけど…。
自分と同様に熱を持つ、ルーのソレを意識してしまったオレは。思わず顔を赤らめる。
そういえば…
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