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⑤
「ねっ…る…うっ…」
「ん……」
口付けしたまま呼べば、
ルーの甘ったるい瞳に捕まって。
更に全身が熱くなる。
「前に、ルーの部屋でっ…キスしただ、ろ…?」
あの後、気不味くなって。
ルーは出て行っちゃったから…オレもすぐ自室に戻ったんだ。
けどさ…
「ルーも……ひとりで、シた…?」
「え…」
思わず唇を離し、茫然としてしまうルー。
けれど見る間に顔を紅潮させ、しどろもどろになり。
「や、それは…そのっ────…すまない…」
「ふはっ…なんで謝るんだよ。」
オレが吹き出したら、ルーは面目ないと項垂れてしまった。
そっかそっか…そりゃそうだよね、
ルーだって男、だもんね…
「別にいーんだよ…オレだって、シたんだから…」
「え……セツ、も…?」
そうだよって、恥ずかしいけど正直に答えたら。
ルーは驚いたよう、オレをまじまじと見つめてくる。
や…なんかルーファスって、オレを純潔な乙女か何かだと思ってる節があるけどさ。
たぶん、オレの推測が間違ってなければ。
ルーのが断然、清いと思うぞ?
一応オレには、彼女がいたわけだし…
「だって…ルーの方から、あんなコトされたらさ…」
我慢出来るわけないだろって、
言いながら無意識にルーの胸元をなぞる。
するとルーはビクンと反応し、身体を揺らして…。
「だから、ね…」
今度は、ちゃんと…さ。
「一緒に…シよっ…か…」
自分でもびっくりするくらい、甘く掠れた声で囁いて。ルーの熱くなった箇所をすり…とオレのモノで示してやれば。
目の前の緑柱石の双眸は、迷いつつも豹変して…
妖しい光を放ち始めた。
「セツ…」
「いや…?」
「そんなわけがっ、ないだろう…」
酷く荒い吐息で答えるルーが、ギシリとベッドを軋ませて。オレの顔の横へと手をつく。
愛しい人に、
こんなあからさまな欲を見せつけられたら…
オレの儚い理性なんて、端から吹き飛んでしまうんだ。
「なら、いーよね…」
最初はがっつくなって、ルーに言ったクセにね。
こうなるともう、オレだって抑えらんないんだから…
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