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「ねっ…る…うっ…」 「ん……」 口付けしたまま呼べば、 ルーの甘ったるい瞳に捕まって。 更に全身が熱くなる。 「前に、ルーの部屋でっ…キスしただ、ろ…?」 あの後、気不味くなって。 ルーは出て行っちゃったから…オレもすぐ自室に戻ったんだ。 けどさ… 「ルーも……ひとりで、シた…?」 「え…」 思わず唇を離し、茫然としてしまうルー。 けれど見る間に顔を紅潮させ、しどろもどろになり。 「や、それは…そのっ────…すまない…」 「ふはっ…なんで謝るんだよ。」 オレが吹き出したら、ルーは面目ないと項垂れてしまった。 そっかそっか…そりゃそうだよね、 ルーだって男、だもんね… 「別にいーんだよ…オレだって、シたんだから…」 「え……セツ、も…?」 そうだよって、恥ずかしいけど正直に答えたら。 ルーは驚いたよう、オレをまじまじと見つめてくる。 や…なんかルーファスって、オレを純潔な乙女か何かだと思ってる節があるけどさ。 たぶん、オレの推測が間違ってなければ。 ルーのが断然、清いと思うぞ? 一応オレには、彼女がいたわけだし… 「だって…ルーの方から、あんなコトされたらさ…」 我慢出来るわけないだろって、 言いながら無意識にルーの胸元をなぞる。 するとルーはビクンと反応し、身体を揺らして…。 「だから、ね…」 今度は、ちゃんと…さ。 「一緒に…シよっ…か…」 自分でもびっくりするくらい、甘く掠れた声で囁いて。ルーの熱くなった箇所をすり…とオレのモノで示してやれば。 目の前の緑柱石の双眸は、迷いつつも豹変して… 妖しい光を放ち始めた。 「セツ…」 「いや…?」 「そんなわけがっ、ないだろう…」 酷く荒い吐息で答えるルーが、ギシリとベッドを軋ませて。オレの顔の横へと手をつく。 愛しい人に、 こんなあからさまな欲を見せつけられたら… オレの儚い理性なんて、端から吹き飛んでしまうんだ。 「なら、いーよね…」 最初はがっつくなって、ルーに言ったクセにね。 こうなるともう、オレだって抑えらんないんだから…

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