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⑥
「ルー…触って…」
腕を首筋に絡めてキスを請えば。
ゆっくりと近付く、ルーの端正な顔。
探るような浅いキスから始まり。
少しずつ舌を絡め、オレの思考を蕩けさせた後…
おずおずと、伸ばされる大きな手。
「あッ…!」
遠慮がちに下着を掻き分け、捕えられ…
ルーの手が、柔くオレの中心を握る。
既にぬるりとするソコからは、くちゅと卑猥な音が聞こえて…
オレは堪らず、ビクビクと身体を仰け反らせた。
「こういったことは初めてで…勝手が判らなくてな…」
平気か?と自信なさげに問うルーが、優しくオレのモノを包み込む。
ただそれだけのことなのに。
ルーの手が…触れてるんだと思うと。
ソコから電気が走るみたいに、身体は震え歓喜した。
抑えようにも、口からは甘ったるい悲鳴が漏れてしまい…
ルーはそれを苦痛と勘違いしたのか、
困惑したよう顔を覗き見るのだけれど…
「なん、かっ…ヘンッ…ああっ…!」
手探りの中、緩く手の中で弄られるけども。
その度に、大袈裟なくらい跳ね上がるオレの下半身。
思考はチカチカと発光して。
も、おかしくなりそうで…怖い…
「それは…気持ち良いと、いうこと…か…?」
すぐ傍で吐息を漏らし、問われたら。
「んンっ…い…いよ…」
素直に認めて。
更なる刺激を請うのだ。
「セツ…」
いじらしいほどに切ない、ルーの声が頭上から届き…
愛でる手の動きは、ゆるりと上下し始める。
強弱で言えば、まだまだ触ってる程度のものなのに。
自分でするのとは、比べものにならないくらいにソレは気持ち良く。
オレの理性を、これでもかと掻き乱した。
「ああっ…や、ルぅっ…」
「はぁ……セツ…」
愛していると何度でも言葉を与え、
キスを落とし手の中のオレを愛撫する。
力が抜けて余裕が無くなるオレは、
ただルーの胸にしがみつき、喘ぐしかない。
けど…
(オレも…)
欲しい、触れたい…この愛する男を。
そんな本能みたいな欲求に駆られて。
オレもそろそろと手を伸ばした。
その先に、ルーの滾 る熱がかち合う。
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