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「ボクだって、セツの守護騎士だからね!今度こそ護ってみせるから!」 「うん、ロロも頼りにしてるよ。」 ギュッと抱き付くロロの頭をよしよし撫でてあげたら、任せて!と愛らしくも力強く応えて。 ジーナもアシュもヴィンも、同様に頷いてくれる。 ルーだけじゃない、オレにはみんながいるから… きっと大丈夫。そんな気さえしてくるから不思議だ。 世界を救おうだなんて大それたことは、おこがましくて言えないけれど。 こうして出会った大切な人達の力になら、なりたいって思えるし。共に支え合えるからこそ、苦しくても前に進んでいられるのだから。 「オレもみんなのために、頑張るよ…」 応えてオレも決意を口にすれば。 ルー達は優しく微笑み返してくれた。 (でも…) 人間達の平穏を、取り戻そうとするならば。 魔族との争いは、避けられないのかもしれない。 そうなったら、またあの男…魔族の王ジークリッドとも。戦わなくちゃいけないって、ことだ。 ルーと対峙した時は、相討ちではあったけど… ジークリッドは怪我を負っていなくなり、ルーは命を奪われてしまった。 フェレスティナで屈指の実力を誇るルーでさえ、敵わなかった相手だし。向こうにもラルゴや双子のような仲間が、まだ沢山いるかもしれないから…。 「セツ、どうした?」 急に難しい顔して黙ってしまうオレを、ルーが心配して覗き込む。 見上げた先の深緑の瞳は…キラキラと生気を帯び、輝いて見えた。 一度は失ってしまった、その光を…オレはもう二度と失いたくない。 例え魔族の力が脅威であっても、オレに直接戦う術がなくても…何かひとつくらいは、出来ることがあるはず。 だから、 「オレは、大丈夫だよ。」 「セツ…」 にこりと笑ってみせれば、ルーは何か言いたげだったけど。 敢えてそこは何もいわず…そうかとひと言、目を細め笑っていた。

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