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⑥
「…まだ気にしてんの?」
「いや…」
あれからルーとオリバーさんも、互いに謝罪し合い。なんとかわだかまりも解け、事なきを得た…その日の夜。
ルーはオレを泣かせてしまった負い目を、ズルズルと引き摺り続け…お決まりのようにオレはコイツを自室へと、半ば強引に連れ込んだわけだけど…。
「オリバー殿にも、失礼な態度を取ってしまったし…セツを、泣かせてしまったから…」
ベッドに並んで腰掛け、ルーは視線をさ迷わせたまま言葉を濁す。
「…ルーはさ、オレがオリバーさんのコトを好きになるとか思ってんの?」
これ以上ややこしくしたくなかったので、直球で確信に迫ってみれば。あからさま動揺したような目で、ルーはオレを振り返ってくる。
「…いや、そうではなくて…」
オリバーさんは憧れの存在であり、騎士としても人としても、全てにおいて尊敬しているのだと…ルーは語り始め。
「そんな方とセツが、仲睦まじく話していたりすると…劣等感というか、」
自身ではまだ到底敵わなぬ存在。
だからこそ、不安になる。それは、
「だからこれは、ただの…嫉妬だ。」
そんなの必要無いのに。
けどオレだって昨日、ルーが女の子達に囲まれて。抱 いてしまった感情が、まさにそれだったから…。
否定は出来ず…触れ合う肩に、頭を預ける。
「オレ達って、とことん不器用だね…」
「…そう、だな。私自身、ここまで嫉妬深い人間だとは思いもよらなかった。」
お互いに、本気で誰かを求めたことが無かったから…
「オレもだよ…すぐヤキモチ妬いちゃうもん…」
目が合ったら、触れてキスを交わし、確め合う。
ふたりきりこうしてれば、満たされているのにね。
この気持ちに際限は無く、もっともっとって…欲張りになってしまうから。
「ねぇ、ルー…」
シよっかって、ルーを見上げ誘う。
「明後日には出発だし。こんな風に、ふたりきりの時間だってそうそう無いだろうから、さ…」
ダメかな…?…と、物欲しそうな声まで出して。
けど、ルーに触って欲しいって思いのが強いから。
「駄目なわけがないだろう…」
好きだと囁き、キスで返して…とすんと押し倒される。
不安を打ち消すために手を広げ、もう一度ねだれば。少しだけ余裕なく奪われた。
激しめのソレに、頭の中がとろんと一瞬にして溶かされていく。
「んっ…ああっ…」
離されたルーの唇が首筋に埋められ、キツく吸われるものだから…堪らず声が漏れる。
それが幾つも刻み込まれ、同時に寝巻きをたくし上げられると。ルーの大きな手が、するりと中へ入ってきた。
その指が、すぐに胸の突起を弄び始め…
またも悲鳴のような声が漏れ出る。
「あっ…舐めない、でっ…」
ルーの舌が次には胸元に這わされたかと思えば、先でつつくよう愛撫されて。身体は大袈裟なくらい痙攣してしまう。
男でも胸がこんなに敏感だなんて。
容赦なく与えられる、甘美な刺激と羞恥心に…オレの目にはじわりと涙が滲んだ。
「ここは嫌か…?」
「んぅ…はずかし、よっ…」
意地悪く舌先を這わせたままのルーは、豹変した獣のように捕らえて離しはせず。オレはされるがまま、掠れた悲鳴を発す。
そうして抵抗する気力さえ失えば、ルーは遠慮など一切無しに…下半身をも翻弄しに掛かってくるのだ。
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