281 / 423

「ああっ…!」 きゅっ…と、いつの間にか掴まれていた中心。 それが一際熱くなり…緩やかに開始された抑揚に合わせ、無意識に腰が揺れてしまうから。 …自ら煽ってるみたいで、スゴく恥ずかしい。 だから必死で抵抗し、ルーの服を掴むんだけど。 力は全く入らないから。それは何の意味も成さなかった。 「まっ…て…るっ、う…!」 「ん…我慢しなくていい…」 ダメダメ…そんな最初から早くされたら、すぐイッちゃうのに──── なのにルーは全然聞いてくれなくて。 「やだ、って…もっ…イッ……ああっ!!」 触れられて5分と経たず、オレは呆気なく達してしまい…そのままくたりとベッドに全体重を預け、顔を手で覆い隠す。 「もぉ~…ひとりで速攻イッちゃったじゃん…」 「セツの反応が、あまりに可愛かったからな…」 すまないと額にキスするルーに、悪びれた様子など微塵も無く。オレは不満げにむぅ~と唇を尖らせる。 その口にもまた、噛み付くようなキスをされるけど… 「ルーは、まだ何もしてないのに…」 「私は、別に…」 よく言うよ…腹いせにルーを押し退け起き上がると、どすっと腹筋辺りへと跨がって。 その少し下、布越しに盛り上がったソコは… 窮屈だと云わんばかりに主張してんだから。 ふとそこでオレは、を思いつき… ひとり想像しては、ゴクリと喉を鳴らした。 「…ねぇ、ルーここに座ってよ。」 「ん…?」 再度ベッドの端にルーを座らせるオレを、コイツは不思議そうに見つめてくる。 オレはそのまま床、絨毯の方へ膝を付いて… 「オレもルーのこと、気持ち良くさせるからっ…」 見上げてルーの足の間に納まる。 それからゴソゴソとルーの下着に手を突っ込み、 モノを取り出していると… 「ちょっ…セツっ…」 何を────…と困惑するルーは置き去りにして。 オレは躊躇無く手にした熱に向け、顔を近付けると… その先に、ペロリと舌を這わせた。 「ッ……!!」  瞬間、ルーの身体はビクンと揺れ。 片手をオレの頭に乗せてくる。 「セツッ…無理をするな…」 「ルーのだから、へーきだよ…」 嫌がられたらって不安はあったけど、それは杞憂なようで。ルーの中心は素直に嵩を増し…応えてくる。 自分でもこんな大胆なこと、 思いつきでやれちゃうとかビックリだったけど… (意外とイケるかも…) 勿論初めてだから、探り探り。 先端から頭の部分を、かぷりと口に含める。 …といっても、ルーのはかなり大きいので。 全部は収まりそうにないけど、舌をどうにか駆使しながら愛撫していけば… その度にルーは、低く唸るような吐息を漏らした。 (良かった、気持ち良さそうだ…) ルーの顔を見上げたら、色気づく瞳とかち合い。 くしゃりと添えられた手が、オレの黒髪を緩く掴む。 思えばオレ自身、こういう行為はされたことも無ければ…元恋人にもしたことがなかったなぁと。 所謂フツーの行為しか、してこなかったわけで… 元々性欲は人並み…より下くらい? 押しも弱く…実に淡白な方だと思ってたから。 でも、 (コレ、ヤバいかも…) 奉仕してるのはオレ。なのにヤラシイコトしてるっていう事実だけで、昂ってしまうというか。 現にオレの一度吐き出したはずの中心は、興奮したのか再燃しちゃって…。つい口の動きに合わせて、腰が揺れてしまうから。 ルーから見たら、今のオレ… とんでもなく淫乱なヤツに見えてるのかも。 だって… 「セツ…煽り過ぎだっ…」 「んふッ…?」 オレを瞳に映すルーは、息も荒く。 余裕無く汗を滲ませ、そう吐き捨てる。 「ごめ…ルーのおっきくて、口ん中っ…入りきらな、やっ…」 「ッ…!セツ…その状態で喋る、なっ…」 咥えたままふにゃりと苦笑したら、ルーは大きく息を吐き出し…唇から脈打つのが、はっきりと伝わってくる。 「んっ、は…ふぁ…」 口だと先しか刺激出来ないから。 根元は手で握って…下から上に舌でなぞるよう唾液を絡ませ、擬似的な行為のソレを再現してみせる。 ルーを気持ち良くさせたい一心で、夢中になっていたら…

ともだちにシェアしよう!