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⑧
「セツ…もうッ…」
離れろって言われ、ルーに無理矢理引き剥がされて。
「ふぁっ…」
期せずして達したルーの精液が、反動で勢い良く飛び散り…オレはソレを顔面へと、まともに食らわされてしまった。
「すっ、すまない…」
きっとルーは、口の中に出すのを避けようとしてくれたんだろうけど…。
コレはコレで、どうなんだろうかと…
へたりと床に座り込み、ぼんやりと考えていたら。
申し訳なさそうに、ルーが顔を拭いてくるので…
「いーよ、シャワー浴びてくるから。」
「申し訳ない…」
とか言いつつも、ルーは何故だか顔を赤らめソワソワしちゃってるし。
それが妙に可笑しかったから、オレは思わず吹き出して。
「気持ち良かった…?」
「…それは、まあ…」
なら良かったと、オレはヨロヨロと立ち上がる。
「あ…ルーも一緒に浴びる?」
「いや、さすがに…」
でもそのままじゃ気持ち悪いだろって、
ルーの下半身を指したら。
「私は、後で良いから…」
我慢出来なくなるからと、頑なに遠慮するルーは。バツが悪そうに、髪を掻き上げる。ので…
「ん-…でもさ、」
まだ一線は越えられないとしても。
「さっきのルーに、シてたらさ…」
ルーの腰に腕を回して、甘えるように囁く。
「もっかい欲しくなっちゃったんだけど…」
どうせなら、シャワー浴びながらの方が…手間も省けて良くない?って、最もらしく聞こえるように促したら。
「はぁ…本当に、セツには敵わないな…」
「ふふっ……いこ?」
お返しに耳に噛み付くルーに、勢い良く抱き上げられて。
「ならば私からも、お返しさせて貰おうかな…」
「えっ…それって…」
誠実そうな見た目に反し、実はかなりケダモノな男を焚き付けてしまったらしいオレは。
これからたっぷりと、後悔させられることとなる。
「あっ…」
あんなに抵抗してたクセに…開き直ったルーは。
オレの服を、あれよと言う間に脱がしていき…自身もまた、乱雑に上着を脱ぎ捨てる。
それだけのことなのに。
なんだか男臭い仕草がオレの性癖を擽るから…
胸の中は期待と不安半々に、ドキドキしていた。
「んう~…」
ルーの彫刻みたいに鍛え抜かれた身体に、ついつい魅とれていたら。
また抱えられ、気付けば既に浴室の中…顔へと緩やかにシャワーを浴びせられる。
「このままだと気持ち悪いだろう?」
丁寧にルーが汚した顔を洗われ、余計な水分を手で拭き取ってくれる。前髪も律儀に左右に分けられて…
半目で上を向いたら、いきなり口を塞がれてしまった。
「ふっ…ぁッ…」
ルーが離れてくのを無意識に追い求めて。
しかしルーは、しゃがみ込んでオレの腰を引き寄せてくると。骨のラインに沿って、チュッと音を立てながら唇を落としていき…
「なっ…ああっ…!」
さっきまでオレがこなしていた行為を、自らも進んで施す。
若干勃ち上がっていたソレを、抵抗無く口内に含むと…舌で包み込むようにねっとりと吸い付かれて。
途端に身体を走る痺れは、口内の熱に犯され脈を打つものだから。オレは耐え切れず壁に背中を凭れさせ、ルー蒼髪を掴んだ。
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