282 / 423

「セツ…もうッ…」 離れろって言われ、ルーに無理矢理引き剥がされて。 「ふぁっ…」 期せずして達したルーの精液が、反動で勢い良く飛び散り…オレはソレを顔面へと、まともに食らわされてしまった。 「すっ、すまない…」 きっとルーは、口の中に出すのを避けようとしてくれたんだろうけど…。 コレはコレで、どうなんだろうかと… へたりと床に座り込み、ぼんやりと考えていたら。 申し訳なさそうに、ルーが顔を拭いてくるので… 「いーよ、シャワー浴びてくるから。」 「申し訳ない…」 とか言いつつも、ルーは何故だか顔を赤らめソワソワしちゃってるし。 それが妙に可笑しかったから、オレは思わず吹き出して。 「気持ち良かった…?」 「…それは、まあ…」 なら良かったと、オレはヨロヨロと立ち上がる。 「あ…ルーも一緒に浴びる?」 「いや、さすがに…」 でもそのままじゃ気持ち悪いだろって、 ルーの下半身を指したら。 「私は、後で良いから…」 我慢出来なくなるからと、頑なに遠慮するルーは。バツが悪そうに、髪を掻き上げる。ので… 「ん-…でもさ、」 まだ一線は越えられないとしても。 「さっきのルーに、シてたらさ…」 ルーの腰に腕を回して、甘えるように囁く。 「もっかい欲しくなっちゃったんだけど…」 どうせなら、シャワー浴びながらの方が…手間も省けて良くない?って、最もらしく聞こえるように促したら。 「はぁ…本当に、セツには敵わないな…」 「ふふっ……いこ?」 お返しに耳に噛み付くルーに、勢い良く抱き上げられて。 「ならば私からも、お返しさせて貰おうかな…」 「えっ…それって…」 誠実そうな見た目に反し、実はかなりケダモノな男を焚き付けてしまったらしいオレは。 これからたっぷりと、後悔させられることとなる。 「あっ…」 あんなに抵抗してたクセに…開き直ったルーは。 オレの服を、あれよと言う間に脱がしていき…自身もまた、乱雑に上着を脱ぎ捨てる。 それだけのことなのに。 なんだか男臭い仕草がオレの性癖を擽るから… 胸の中は期待と不安半々に、ドキドキしていた。 「んう~…」 ルーの彫刻みたいに鍛え抜かれた身体に、ついつい魅とれていたら。 また抱えられ、気付けば既に浴室の中…顔へと緩やかにシャワーを浴びせられる。 「このままだと気持ち悪いだろう?」 丁寧にルーが汚した顔を洗われ、余計な水分を手で拭き取ってくれる。前髪も律儀に左右に分けられて… 半目で上を向いたら、いきなり口を塞がれてしまった。 「ふっ…ぁッ…」 ルーが離れてくのを無意識に追い求めて。 しかしルーは、しゃがみ込んでオレの腰を引き寄せてくると。骨のラインに沿って、チュッと音を立てながら唇を落としていき… 「なっ…ああっ…!」 さっきまでオレがこなしていた行為を、自らも進んで施す。 若干勃ち上がっていたソレを、抵抗無く口内に含むと…舌で包み込むようにねっとりと吸い付かれて。 途端に身体を走る痺れは、口内の熱に犯され脈を打つものだから。オレは耐え切れず壁に背中を凭れさせ、ルー蒼髪を掴んだ。

ともだちにシェアしよう!