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⑨
「やッ…ルー、るうっ…!」
「気持ち良いだろう…?先程のセツの行為も凄く、良かった…」
仕返しのつもりか、ルーはオレのを咥えたまま答えて。より強く、吸い付いてくる。
浴室内に流水音と、クチュクチュと鳴る卑猥な水音が重なれば。聴覚からも犯されるみたいな錯覚に陥り…
オレは子どもみたく無意識に、イヤだイヤだと叫んでいた。
(こんなっ…)
気持ち良いだなんて。
知れば知るほどに…ルーとの戯れは、オレの身も心も淫らに変えてしまう。
理性を狂わすソレが、怖くもなるけど…
本音は真逆に、物欲しそうに質量を増してくから。
「はぁ…あっ、あっ……んんッ…」
ルーが口内でオレの中心を巧みに扱けば。
オレの身体も連なって揺さぶられ…足の感覚がおかしくなる。
一度イかされてるはずなのに…
ルーに触れられると、身体は簡単に熱に浮かされ…
「離してっ…も、出ちゃ…からッ…!」
なんとかルーの頭を押し退けようとしても、びくともしなくて。
なら我慢するしかないと耐えようとするんだけど…
膨らむソレを、逃さないとばかりにキツく吸いとられてしまうから。
「あっ…あっ…るうッ…!!」
抵抗虚しく、またも容易くイかされてしまい。
オレは再び精を放って…
「…ぁ……」
脱力してへたり込んだ瞬間、
目前のルーは、あろうことかオレが口の中に出してしまった精液を…ゴクリと飲み干しちゃったもんだから。
「なっ!…飲むなよ、そんなの…」
不味いだろ…と、真っ赤になりながらルーの胸をぺちりと小突く。そしたら、
「セツのだと思えば、勿体ないなと思ってな…。」
「ばっ…」
さも愛おしげに微笑むルーは、答えて自身の唇を舌で舐めて見せた。
そのなんとも厭らしいこと…
「あ~もう…お前は…」
こんなんされたら、メチャクチャ愛されてんじゃんって…図に乗っちゃうだろ?
…とすぐ絆されるオレは、首に腕を回してキスを請う。
「ニガイ…」
「ははっ…」
それでも気にせず、また口付けを交わして。
睦言のように甘いそれを、何度も何度も繰り返した。
「ルー、今夜は一緒に寝てくれる…?」
「セツがお望みとあらば…」
そう応え、オレを抱き上げるから。
シャワーに打たれつつ、また絡み合うように。
身体をひとつに、唇をも深く淫らに重ねていった。
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