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「やッ…ルー、るうっ…!」 「気持ち良いだろう…?先程のセツの行為も凄く、良かった…」 仕返しのつもりか、ルーはオレのを咥えたまま答えて。より強く、吸い付いてくる。 浴室内に流水音と、クチュクチュと鳴る卑猥な水音が重なれば。聴覚からも犯されるみたいな錯覚に陥り… オレは子どもみたく無意識に、イヤだイヤだと叫んでいた。 (こんなっ…) 気持ち良いだなんて。 知れば知るほどに…ルーとの戯れは、オレの身も心も淫らに変えてしまう。 理性を狂わすソレが、怖くもなるけど… 本音は真逆に、物欲しそうに質量を増してくから。 「はぁ…あっ、あっ……んんッ…」 ルーが口内でオレの中心を巧みに扱けば。 オレの身体も連なって揺さぶられ…足の感覚がおかしくなる。 一度イかされてるはずなのに… ルーに触れられると、身体は簡単に熱に浮かされ… 「離してっ…も、出ちゃ…からッ…!」 なんとかルーの頭を押し退けようとしても、びくともしなくて。 なら我慢するしかないと耐えようとするんだけど… 膨らむソレを、逃さないとばかりにキツく吸いとられてしまうから。 「あっ…あっ…るうッ…!!」 抵抗虚しく、またも容易くイかされてしまい。 オレは再び精を放って… 「…ぁ……」 脱力してへたり込んだ瞬間、 目前のルーは、あろうことかオレが口の中に出してしまった精液を…ゴクリと飲み干しちゃったもんだから。 「なっ!…飲むなよ、そんなの…」 不味いだろ…と、真っ赤になりながらルーの胸をぺちりと小突く。そしたら、 「セツのだと思えば、勿体ないなと思ってな…。」 「ばっ…」 さも愛おしげに微笑むルーは、答えて自身の唇を舌で舐めて見せた。 そのなんとも厭らしいこと… 「あ~もう…お前は…」 こんなんされたら、メチャクチャ愛されてんじゃんって…図に乗っちゃうだろ? …とすぐ絆されるオレは、首に腕を回してキスを請う。 「ニガイ…」 「ははっ…」 それでも気にせず、また口付けを交わして。 睦言のように甘いそれを、何度も何度も繰り返した。 「ルー、今夜は一緒に寝てくれる…?」 「セツがお望みとあらば…」 そう応え、オレを抱き上げるから。 シャワーに打たれつつ、また絡み合うように。 身体をひとつに、唇をも深く淫らに重ねていった。

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