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「はわわぁ~…ヤバいヤバいよ、コレは…」 ダッシュで部屋へと戻ってから、じっと待つのも落ち着かなくなり。 さっき入ったばかりだとは思いつつ…念のためにと、もう一度シャワーを浴びて念入りに身体を洗ってみたり…。 寝間着に袖を通し、ベッドに腰掛けソワソワ、 意味もなく部屋を歩き回ってはソワソワ…。 早く来ないかなって反面、緊張と不安がごちゃ混ぜになりつつも。 その時をじっと、待ち詫びていた。 (心臓、爆発しそう~…) 例えるなら、新婚初夜を待つ花嫁みたいな? こういう時…どう待つのが、正解なんだろう? 「だっ、大丈夫だよねっ…ちゃんとキレイにしたし…。」 二回もお風呂に入ったのに、意味もなく身体の臭いを確認してみたり。 …というか、別にコレが初めてってわけでもないじゃんね?今までだってチューとか色々…エッチなことは、そこそこシてきてるんだし。 こんな意識するとか、今更だとは思うんだけど…。 (てか、ただ部屋に行くって言われただけで…深い意味は、無いかもだしっ…) 期待し過ぎないように、そんなことを考えてはみても。いつものルーなら、わざわざそういうことを聞いてくることなんて無かったから…。 やっぱり、意味…なんだと思うし。 緊張はしてても、それが嫌なわけじゃないんだからさ…。 (オレだって、ずっと我慢してたんだ…) ルーとなら、そうなりたい。 恋人として、もっともっと…深いところで繋がりたい。 部屋で独り待ちぼうけしながら、あれこれと考えに浸っていると──── 「ぴゃっ…!!」 コンコンと、扉がノックされ飛び上がる。 うるさい心臓をぎゅっと押さえ、 一度大きく深呼吸して心を落ち着かせてから。 「どっ、どうぞ…」 上擦る声でなんとか返事をすれば。 扉はゆっくりと開かれていった。 「待たせてしまったな…。」 カチャリと扉を閉めるルーは。 風呂上がりなのか、頬に水滴を伝わせる。 急いで来たからだろう、髪の毛からも少し雫を滴らせていて。寝間着のルーは、なかなか拝めないから…ちょっと新鮮だった。 「眠くなってはいないか?」 「う、うん…」 念のため問うルーに、ギクシャクしながら答える。 心臓の音が、先程からヤバいくらい鳴ってるし。 頭の中は相当に浮わついてて…もうパンク寸前だ。 「…傍に行っても、良いだろうか…?」 追い打ちとばかりにルーから問われ、肩が揺れる。 「えっ、あ…いーよっ…」 間を置いて思考が追い付いて、オロオロしながら返事をすれば。ルーはベッドに座るオレの方へと歩み寄り…隣にゆっくりと腰を下ろした。 触れてしまいそうな距離に。 そこから、熱が伝染するみたく熱くなる。

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