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⑨
真剣な眼差しで疑問をぶつければ。
ルーは何故だか言い難そうに、口ごもるのだが…
「ああ、だからその…教わってきたんだ。」
「え…!?だっ…誰に、」
何を…?返ってきた台詞は予想外どころか、驚愕の一言で。最中だったのも忘れ、つい間の抜けた声を発してしまった。
そんな動揺するオレを余所に、ルーは至って真顔で答えて…
「私もこればかりは、聞き齧 った程度の知識しか持ち合わせていなかったからな…。」
ちゃんと愛して、気持ち良くさせたいのに。
無知が原因で、お前を傷付けるわけにはいかないと。
なんともこそばゆい台詞で、熱く語り始めるルーファス。
更には…
「だから聞いてきたのだ…────アシュに。」
「あっ…────ああ~…」
なぁんとなく、そこは予想出来てたけどね。
だってさ…年上のルーが、未成年のロロやジーナに聞くのは論外だし。ヴィンは博識だけど真面目だから、恋愛事に関してはたぶん専門外というか…。
だったら大先輩で大人なオリバーさん…って選択肢も、無くはないだろうけど。
一応はオレに告白してきた相手に対して、ルーがそんな失礼なことするわけが無いから…。
まあ普通に考えれば。恋愛経験も豊富で、手馴れてるアシュくらいしか…相談出来る人なんていないんだよね。
「えと…つまり、アシュに男同士のやり方を…聞いた、と…?」
無節操に見えて、さすがに男にまでは手を出したことは無いと…以前言ってた気がするけど…。
「駄目だったか…?やはりこういった事は、アシュが詳しいと思ってな…。セツに聞くのも野暮な話だし。ヴィンも私と同じで、色恋には疎い方だから…」
オレが怒っていると勘違いしたのか。
ルーは申し訳なさそうに、すまないと謝罪してきて。
「やっ…むしろ適任だとは、思うけどっ…」
そうなるとだよ?
アシュには、オレとルーがエッチ…するんだって。筒抜けになっちゃったってことでしょ?
したらもう、明日からアシュとどう接すりゃいいんだって話になるわけで。
まあ、そういう意味で恥ずか死にそうだってだけ…なんですけど。
「いや、うん…アシュに訊いたなら、大丈夫でしょ…」
なんかもう開き直っとかなきゃ、身も心も保たなくなりそうだし…寧ろアシュで良かったんだと思わなきゃ。
アシュなら誰彼構わず話したりとかは、無さそうだしね…。
「なるべく善処するから、任せてくれるか…?」
「はは…解ったよ。」
今からすることとは真逆に、目を子どもみたくキラキラさせて意気込むルーが可笑しくて。つい吹き出しちゃったけど。
仕切り直しとばかりに、また押し倒され…
軽くキスをされた後、徐に下着を寝間着ごと脱がされて…再開された熱に浮かされ…再度、胸が高鳴る。
と…そこでルーがゴソゴソと、何やら取り出してきて…
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