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「えっ…あっ…なに、それっ…」 ルーが手にした物を、オレはきょとんとして見上げれば。問われたルーは手中のソレ…液体の入った小瓶を揺らし示して。 「これは…行為による負担を、和らげる物だそうで…」 ルーの無駄に丁寧な説明によると… それは所謂、この世界での云わばローション…というやつで。 しかもしかも、ちゃんと男性同士での行為を目的として作られている既製品らしく。ただ滑りを良くするだけではなく、崔淫効果や拡張を促す成分も含まれており… 更には治癒効果までも備わっているという、大変優れた魔法薬だというのだから… 開いた口が塞がらない。 余談として一説に、遥か昔の神子が開発に携わっただとか、根も葉もないような逸話も残されているらしいけど…。さすがにそれは信憑性に欠けるそう。 因みに… 「それも、まさかアシュから…?」 「…そうだ。」 ああもうっ…うちの彼氏、どんだけアシュに世話になってんの…? 始めはあんなに険悪だったのにね… 最近妙に仲良くなったかと思ったら、そんな突っ込んだ話までするようになってただなんて。 嬉しいやら何なのやら…内心、複雑なものである。 「指を…入れるから、力を抜いていてくれ…」 はぁ…と熱い吐息を吐きながら、ルーが小瓶の中の液体を指先へと垂らし絡めると。 花のような果実のような、甘ったるい香りが辺りに広がって。 ぴとりとお尻の穴に、その指が宛がわれ… つい身体が強張ってしまう。 「ひっ…ぁ…」 「セツ、ゆっくり馴らすから…」 すぐには挿れず、まずは入り口にローションを擦り込まれると…羞恥心でおかしくなりそうだけど。 焦らず丁寧に扱ってくれているのが解るから… しばらくすればその行為もまた、段々と心地好いものに変わっていた。 頃合いを見計らい、ルーの長い指が襞を掻き分け…中への侵入を試みる。 「んあっ…ああッ…」 ローションの効能なのか、難なく入って行く指。 しかし違和感ばかりは拭えず… オレは逃げたい衝動に駆られ、ビクビクと下半身を揺らした。 「痛い、か…?」 「んう…だいじょぶっ…はぁッ…」 指半分、入ったかどうかのところで、ルーの熱っぽい声に訊ねられ。 生理的な涙と汗でグチャグチャになりつつも… なんとか顔をもたげ、返事してみせる。 (思ったより、へーきかも…お尻ん中、じんじんしてきたしっ…) さすがは異世界産のローションというか… 異物感はまだあるものの、苦痛は一切無く。 崔淫効果の影響か、痺れるような熱が込み上げてきて… むしろ… 「指を…増やしてみるか…」 「あっ、やぁ…」 ルーの指が、2本に増やされる頃には…その圧迫感も段々と無くなりつつあった。

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