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「あッ……!」 指とは比べものにならない質量が、先走りを纏いオレの秘部へと宛がわれる。 つい腰が引けてしまいそうになるけど… 下腹部をルーの手で捕えられ、逃さないとばかりに引き寄せられてしまった。 クチュリと濡れた潤滑油の音が鳴り… 肉壁を掻き分けながら、ルーの熱が押し込まれる。 「ッ…!はぁ…あ、ああッ…」 「セツ…力を、抜いてくれ…」 腰を掴む手で宥めるよう、腹をなぞられる。 言われた通り、なんとか呼吸を整えながら力を抜けば…更に奥へと侵入され。 中がみちりと擦れる度、妙な感覚に苛まれた。 (ぞわぞわするっ…なんか、へん…だっ…) 例えようのない痺れ。それは何より、ルーとひとつになれるという喜びが生み出したのだろうけど。 強ちそれだけではないようで…奥へ奥へと繋げられるほどに、 「ああッ…るっ…るうっ…!」 それは確実に、感情以外の何かをもたらす。 (いっぱいきてるっ…苦し…でもっ…) 「セツ…全部、入ったぞ…」 律儀にそう告げてくるルーの顔は、余裕無さげに歪められていて。 …苦しそうな顔でさえ、カッコいいだなんて…。 まるで王子様みたいな、この男が。 オレの恋人だなんてさ…未だに夢なんじゃないかって、不思議で仕方ないけれど。 「へへ…ルーの初めて、オレが貰っちゃったねっ…」 ルーもオレのモノだねって… オレにだけ許された、淫らな行為に。 この上ない幸せを感じていた。 「ふぁッ…あ、おっきくなっ…」 「ッ…セツが俺を煽るから…」 ただでさえ立派なルーの雄が、こんな所によく収まったもんだなと…正直驚きもするけど。 オレの言葉に、ルーはより興奮したらしく… ギチギチと内部を圧し広げてくるから、堪らない。 「痛くはない、か…?」 「ン…へーきだよっ…」 嘘じゃない。単に感覚が麻痺してるだけなのかもしれないけど。 むしろ今は、気持ち良いんじゃないかって、 思えてきたから…。 「ならば、動いても…構わないか…?」 ルーだってもう限界だよね。 許可を求めながら、既に腰はユラユラと、 微妙に揺れちゃってるし… それがなんだ可愛くて思えて。 「いーよ…」 手を広げ、物欲しげな目と声音を自覚しながら。 来て…と自ら求める。 「セツ…」 のし掛かるよう近付いてきた背中に腕を回し、ギュッと強く抱き締めたら。 より奥の方へと繋ぎ留められて。 「あああっ…!!」 言うや否や、ルーは激しく腰を打ち付けてきた。

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