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第15話 バージン

「くすぐったい……」 「我慢して。俺、ここ触るの好きやねん」    雪本が諦めて我慢していると、柳は乳首にちゅっとキスをして舐め回し始めた。  舌で舐められる、という行為はなぜこんなに気持ちがいいんだろう。  背筋が震えるような初めての甘い感覚に、雪本は思わず息をもらしてしまう。  柳は執拗に両方の乳首に吸い付いては舌先で転がした。    気がつけば雪本の下半身はしっかり立ち上がり、透明な液まで滴っている。  柳はそれを見て嬉しそうに手を伸ばした。   「雪ちゃん、元気になってきたで。気持ちいいんやろ?」 「あっ……や、柳さんっ……」    柳は乳首に吸い付きながら雪本のモノをやわやわと擦っている。  他人に強制的に与えられる快感の連続ははあっという間に雪本を追いつめていく。    雪本は恐る恐る自分も柳のモノに触れてみる。  ある程度慣れておかないと、得体の知れないモノを突っ込まれるのは怖い。  柳は黙って雪本に触らせたまま、自分は雪本の下半身を思い切り口に含んだ。   「うあっ……あ……」    生温かくざらっとした感触が、強烈な快感に変わる。  柳は吸い付くようにモノを口に含み、口の中で強くあちこちを舐め回している。  さすが男同士だ。  柳の舌は快感のポイントを知り尽くしている。   「も……ダメ……イキそう」 「ええよ、イッても」    快感に抵抗しながら雪本は考える。  雪本はどちらかと言えばセックスには淡泊なほうだ。  1回イッてしまうともうそれ以上続ける気になれなくなりそうだ。   「柳さん……あ……まだ……まだイかせないで」 「なんでや、イったらええのに」 「だって……まだ続きがあるんでしょう?」    柳は雪本の言葉に口を離して、ベッドサイドの引き出しから何かを取り出す。  雪本はそれが何か想像つかないので、凝視している。  柳はボトルから透明の液体をたっぷり手にとり、反対の手で雪本の頭をなでた。   「足開いて身体、楽にして」    ぬるり、とゆっくり指が差し込まれる。  はっきり言って、気持ち悪い。  排泄感が押し寄せる。   「もっと力抜いて」    柳は容赦なくもう一本指をぐちゅりと差し込んだ。  雪本の身体が小さく震え出す。  柳の指が奥深くまで差し込まれ、雪本の身体の内側を探っているのがリアルに感じられる。   「俺の指のあたってるとこ、感じて」    柳は内壁を探るようにある部分を擦っている。  言われたとおりに柳の指先だけを追っていると、何か背筋がゾクゾクするような感覚が生まれ始める。   「あ……イヤっ……そこは……」 「ここやな」    柳が指に力を込めてそこを抉ると、萎えかけていた雪本のモノがみるみる立ち上がった。   「イヤっ……あっ……やめてっ」    雪本が悶え始めたのを見て、柳は指をさらにふやしてずぶっと突っ込む。   「やっあっ……イヤだっ……怖いっ!」    柳は雪本に優しくキスをしながら、ゆっくりと指を抜き差しする。  雪本は柳にしがみついて、身体を震わせてた。   「怖がらんと、気持ちようなって。ここ、ええやろ?」    柳は指先をポイントに擦りつけながら、前も扱いてやる。  雪本が快感を感じているかどうか確認しながら、できるだけ後ろを広げて解しておく。   「あっあっもうっダメっ……」    雪本が大きく体をのけぞらせて悶え始めたので、柳は片手で自分のモノにローションをたっぷりとぬりつけた。  それから雪本の上半身に覆い被さるように体重で押さえつけて、雪本の両足の間に下半身を割り込ませる。  雪本が硬直するように緊張したのが伝わってくる。   「怖かったらしがみついとき。爪たててもええから」    柳は雪本の唇をふさぐと、ずぶり、と己を突き立てた。  雪本が逃げだそうと悶えるのを、しっかりと押さえつけて奥まで挿入すると、やっと唇を離した。   「泣かんといて。もうこれ以上痛いことはないから。全部入ったで」 「泣いてるわけじゃ……ない……」    泣いているつもりではないのに、あまりの苦しさに生理的に涙がこぼれてしまう。  下半身が柳で満タンになっている。  ぎりぎりまで押し広げられた後孔は悲鳴を上げる寸前だ。   「そんなに痛い?」    柳はじっとしている。  雪本は冷静になってみると、想像していたほどは痛くないということに気づく。   「そうでもないかも……我慢できるぐらい」 「ならよかった」    柳はほっとした顔をして、雪本のこめかみや頬にキスをいくつも落とす。   「雪ちゃんのバージン、もろてしもたなあ」 「バージンって……俺、男ですよっ」 「わかってるやんか。でも、俺が初めてやろ、こんなの挿れられたのは」    柳は少しふざけて、腰をぐいっと動かしてやる。   「あっ……んっ」 「少しは気持ちええか?」    柳はゆっくりとモノを引き抜いて、またゆっくりと奥まで押し込んでみる。   「ああ……なんか中が痺れてる感じ……」    雪本が目を閉じて感覚に集中し始めたので、柳はゆっくりとピストン運動を続けた。  引き抜かれる時は内壁を擦りとられるような感覚にゾクっとする……  押し込まれる時にはそれ以上に背筋に来る快感が広がる。  初めて知った快感に雪本はどんどん溺れていく。痛みなどもうまったく感じない。   「あっあっ……気持ちいいっ……んんっ」 「イけそうか?」 「わからないけど……いいっ……ああ……」    柳は雪本の前も扱いてやりながら、ぐりぐりとポイントに先端を擦りつけて抉った。  雪本の身体がびくん、と魚のようにはねる。   「雪ちゃん、イッていいで」 「うああっ……あああ……」    小さく叫ぶように雪本は勢いよく達した。  がくがくと下半身が痙攣する。  

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