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―終りを告げる今日―

「お前のせいで飛ぶ気が失せただけだ!」  そこで怒りを露にしながら男子生徒に言った。 すると彼はクスッと笑って俺に近寄ってきた。 「何だよ、人のせいかよ? じゃあ、俺がここに居なかったら今頃、飛んでたのか?」  男子生徒はその場でにやつきながら、その事を悪戯に話してきた。俺はムキになると言い返した。 「あぁ、そうだ! 飛んでたさ! でも、それも全部お前のせいでパァだっ!!」  俺は逆に怒りを露にして彼に責め寄った。男子生徒は目の前で苦笑すると自分の頭を手で押さえながら突如可笑しそうに笑い始めた。そこでカッとなると思わず怒鳴った。 『笑うな!!』  そう言って彼の胸ぐらを両手で鷲掴みすると、そのまま無言で睨みつけた。男子生徒は、俺の顔をジッと見つめると笑うのをやめて黙り込んだ。  不機嫌な顔で相手を睨みつけ、鼻でフンと鳴らすと片手で突き飛ばして、足早にその場を去ろうとした。男子生徒は自分の乱れた服を調えると、再び言いってきた。 「だっせーの。飛ぶ勇気がある癖に、誰かに見られて飛べないようじゃ、アンタそこら辺のヘタレと一緒だな?」 その言葉に突然カッとなり。勢いよく後ろを振り返ると言い返した。 『ッ、何だって……!?』 その言葉に拳が僅かに震えた。 自分の唇を噛むと、少し唇から血が滲んだ。男子生徒は俺に怯む事もなく再び皮肉交じりに言ってきた。 「お前みたいな奴はな、ただ口で死にたいって言ってるような間抜けな奴らと同じさ。死ぬ度胸がないなら最初からバカな事は止めるんだな」 そこで頭がカッとなり、感情的になるとフェンスの方へと男子生徒を思いっきり突き飛ばした。

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