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―終りを告げる今日―

 足元に倒れ込んだ男子生徒を見て、顔面蒼白になった。地面に立っているのに、足元が底無しの感覚にさえ感じた。 「おい、お前大丈夫かよ……?」  震えた声で話しかけると、心臓は目の前の現実に鼓動を大きく高鳴らせた。まったくぴくりとも 動かない彼に対して、俺の緊張は更に高まった。 『ッ…――!』  息を呑んで言葉を失うと、自分の中に閉ざしていた記憶がこの光景を目の前に突如蘇った。その場を呆然と一人立ち尽くすと、何だか怖くなってきた。思わず後退りして階段付近まで、急ぎ足で向かった。そして、壁に手をついて下を俯いた。  もしかしたら俺はを。  それ以上は恐ろしくて、まともにその事を考えられる状況ではなかった。俺は自責と憤りを一人で感じながらも、その場で勇気を出してもう一度彼の近くまで黙って近づいた。 「おっ、おい! お前、冗談はやめろよ…――?」 そこで動揺しながら声をかけると、俺の呼び掛けに対して全く反応はなかった。急に顔が真っ青になると彼の身体を揺すって抱き起こした。 『おい、お前返事をしろ! 冗談はよせよ!!』 焦りながら力任せに身体を揺り動かした。 だが、彼からは返事は返って来なかった。 「ウソだろ……?」

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