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―終りを告げる今日―
心拍数がその場でやけに早くなり。鼓動さえも自分の中で早くなって行くのを感じた。俺はその場で確信した。
「嘘だろ……? 冗談だろ、こんな事って…――?』
突如、頭の中が真っ白い画用紙のように真っ白くなった。それは絶望に近いくらいの気分だった。俺は立ち上がり、震える手で自分のポケットから携帯電話を取り出した。
何処にかければいいんだ……?
突然の状況を前に思考さえも低下して。自分の判断すらもあやふやになった。
この場合警察が最初か?
それとも救急車が先か?
頭の中が完全に真っ白になった状態で、必死にその事を考えた。俺は取り合えず救急車を呼ぼうと電話を掛けようとした。しかし、頭が真っ白になり過ぎてまともに救急車の電話番号さえも思い出せずにいた。早くしなければと思うが、さっきから頭が真っ白になってしまい。思うような判断も出来なくなった。携帯電話を持つ手も何故だか震えてしまい。まともに携帯電話の操作さえも、出来ずにいた。
気が動転した所為で手が震えて、ついには操作の途中で携帯電話を地面にガシャンと、落としてしまった。俺は酷く動揺しながらも地面に落ちた携帯電話を急いで拾おうとした。すると、下を向いた地面に誰かが近くで佇む人影の姿が見えた。俺はハッとすると即座に顔を見上げた。
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