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―終りを告げる今日―
恐る恐る顔を上げて見ると、 さっきの男子生徒が何故か其処に佇んでいた。俺は思わず自分の声を上げて驚いた。
『わっ!!』
慌てて驚くと、彼は自分の首元を片手で押さえながらもニヤついて笑った。
「ふっ、凄い声だな。まるで目の前で、幽霊でもみたような顔してさ?」
『ッ……――!? 当たり前だろっ!!』
俺は顔から冷や汗をかきながら傍に近づいた。
「その、お前大丈夫か……?」
その場でぎこち無く話しかけると、男子生徒は俺の方をジッと見て話した。
「じゃあ、お前は俺が大丈夫に見えるのか?」
彼にそう言われた途端、急に黙ってしまった。
「っ……」
男子生徒はにニヤついた顔をしながら、さらに近づいてきた。相手との距離も、僅かな距離まで迫っていた。
「……お前さ、ひょっとして俺が死んだかと思ったのか?」
その質問に黙って首を縦に頷いた。男子生徒はそこで苦笑すると自分の頭を片手で押さえて笑い出した。それを見て急に頭がカッとくると、怒りを露にして怒鳴った。
「……何笑ってんだよ? 何が可笑しいんだよ!? 普通、誰だってそう思うだろ!!」
そこで苛立ちを見せると相手に嫌悪感を抱いた。彼は俺の肩にそっと片手を乗せると背後に回って怪しく耳元で囁いた。
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