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―醒めない悪夢―
俺には人には言えない三つの病がある。『自律神経失調症』と『統合失調症』と、『心的外傷後ストレス障害』。人はそれを『PTSD』と言っているが、まさに俺はその内面的部分の心の病気に日頃から悩まされていた。
その症状は酷く最悪で、まさにこの世の終わりという感じの気分だった。それが日頃から日常において付き纏っていた。最近はそれの所為《せい》で、睡眠障害にも悩まされていた。睡眠薬も医師から処方箋として出されるようになった。
――本当はそんな物を飲まずに、俺だって安心して夜は普通にベッドの上で眠りにつきたい。しかしそれを拒むように俺の心はそれを蝕み、俺の心を壊す。
まさに俺の心も身体も、ボロボロだ。どうしてこんな事になったのか。今は見当がつかない……。
壊すのは一瞬でも、壊された方はいつまでもそれが消えずに。心に深い傷として、その時の記憶が鮮明に残るんだ。 俺の心を壊したのは紛れもなくあの忌まわしい黒い影と、俺の脳裏から今だ離れる事もない。忌まわしい残像と過去だった。俺はその『悪夢』のような夢にこれからも一生、悩まされ続けるのだろう――。
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