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―虚無の嵐―
「みてろよ…――!」
そう呟くとそこで決心した。
自分が死に損ないじゃないことを今ここで証明してやる!
自分を震い立たすと、思いっきって車道に一歩踏み出した。 そして、前を見た。
『こんな世界に今さら未練なんてないっ!!』
俺は心の中でそう叫んだ。親しい友もいなきゃ、この世にもう、両親もいない…――。
今さらこんな世界に一体、何の『未練』があるんだって言うんだ!
車道の中に再び一歩前に踏み出すと、辺りは俺に向かって何かを言った。しかし、そんな事はもうどうでもいい。俺はこの世界に今、自分から別れを告げた。
『うぉおおおおおっ!!』
思いっきり叫ぶと車道側に向かって、俺は一気に前へ飛び出した――。
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