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―深海の魚―
夕暮れの誰もいない教室で、俺達は二人して危険な遊びをした。それがいつもの『お決まり』の
パターンだった。
お互いに相手を全部分かろうともしなくて良い。ただ、それをする事で同じ気持ちを共有できた。死の扉に一歩近づける感覚に、まるで酔ったような気分になれる。
窒息する寸前に思い切っきり息を吐く。その瞬間に、自分が生きてる実感がした――。
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