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―傷跡とナイフ―

 そう。俺は周りを不幸にさせている。  あの時も、あの時も、あの時もいつだって……。  俺は周りを不幸にさせてばっかの男だ。  俺に会った奴はみんな不幸せだ。 神様は何でこんな駄目な男を生かすのか、きっと大馬鹿だ。 壊れた人間が生きて行く価値すらないのに。本当に大馬鹿野郎だ。だから早く殺してくれよ、神様――。  孤独な気持ちが加速するほど、俺の心は『死』へと向かった。そして、ゆっくりと眠りに落ちた。  もしもこの世界で自分を必要とする相手がいたら俺は自分に生きる『価値』を見い出せるのか。そして誰かの為に生きたいと願うのだろうか――。

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