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惹かれ合うさき……

―――帰り道に川沿いの道を二人で歩いた。近くにあった橋の手摺りにより掛かると立ち止まって話した。 「今日は帰りに買い物に付き合わせてわるかったな。お前のお陰で助かった」 「んー? 何で胤夢君が謝るの?」 「何となく……」 「何それ、おかしな胤夢君だなぁ。僕が好きでついて来たんだから気にしないで良いよ。でもね、ちょっと楽しかったな。また今度、一緒に買い物しようね?」  棒が付いた赤い飴を舐めながら話すと、明るく楽しそうに笑った。 「ああ……」 「ねぇ、胤夢君。この後どうするの?」 「夜に父さんと約束したレストランに行って二人で食事するんだ」 そう言って浮かない顔で話すと、地面に落ちてる小石を拾った。 「お父さんの誕生日祝いか〜。僕だったらそんな約束すっぽかすよ。だって息が詰まっちゃいそうじゃん。それも二人きりだなんて……」  持っていた小石を川に向かって大きく投げた。水面からポチャリと石が沈む音が響いた。 「また、父さんが《《求めて》》きたんだ」 「え……?」 「嫌だって言ったのにっ……」  其処で昨日の記憶が蘇ると、わけも分からずに涙が溢れた。どうしょうもない狂った歯車にただ流される自分に。苛立ちと憤りの波が胸の中を押し寄せてくる。そんな泣いている俺の隣でアイツは黙って泣いた。そして何も言わずに手を握ってくれた――。

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