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第7話―愛の迷路―

   ――あの時、また父さんはいつもみたいに俺を求めてきた。泣いて嫌がってもやめてくれなかった。そう、初めての時のみたいに完全に正気を失っていた。 耳元で何度も『助けて』って言ったのに。結局、最後まで体を求め続けた。拒絶し続ければいつか父さんが正気に戻ってくれると思った。  なのに何も変わらなかった。むしろ前よりも益々、酷くなってきてる。  ねぇ、父さんにとって俺は何…――?

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