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偶然は必然!? 8

シャワーを浴びてさっぱりし、部屋に戻ると青年の姿はベッドに寝そべりスマホを弄っていた。 シャツを羽織っただけの状態で柔らかな太腿を晒し、その奥には自分を深く咥え込んでいた箇所が下着の隙間から見え隠れしていて、ついドキリとする。 正直言って目のやり場に困ってしまう。 散々ヤッた後だというのにまだ物足りないのか? なんて邪な考えが頭を過り、蓮は慌てて首を振って邪念を振り払った。 そんな蓮の葛藤なんて知らない青年は、蓮に気付くなり、顔を上げ何処かホッとしたような表情を浮かべた。 「良かった。起きたらいないからヤり棄てられたのかと思った」 「そんなわけないだろ。いくらなんでもそんな非道な真似はしないよ」 「ふーん。その割には随分意地悪だったけど」 「それは君が煽ってきたからだろ」 確かに否定はできないなと苦笑いする。 実際、バスの中での行為は自分でもどうかと思う程興奮していた。 あれだけ乱れていて声を必死に抑えているのを見ると、どうしても声を出させたくなって、ついつい焦らしてしまった。 しかし、それを言うなら彼だって大概だろう。こっちが焦らせば焦らすほど強請って来るし、何より感度が異常に良い。 まるで女の子のように濡れやすい体質なのか、扱けば扱く程先走りが溢れてくるし、挿入すれば中は熱くうねっていて最高に具合がよかった。 こんな事を言うと変態扱いされそうだから口が裂けても言えないけれど。 蓮の言葉に青年は不服そうな表情を浮かべ ると唇を尖らせた。 「俺は別に煽ったつもりはないんだけど」 「無自覚か? 質が悪いな」 言いながら、彼の隣に腰掛ける。 「ところで君、恋人は?」 「なに? 突然」 蓮の問い掛けに青年は不思議そうに目を丸くして、真意を測ろうとじっと見つめてくる。 だがすぐに何か思うところがあったのか、青年はニヤリと口元を歪めて悪戯っぽい笑顔を見せた。

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