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偶然は必然!? 9

そして、スマホを枕木に置いて起き上がると、挑発するように蓮の顎を持ち上げて顔を近づけ至近距離で見上げて来る。 吐息を感じるほどの距離で、青年から発する甘い匂いに包まれて頭がくらくらしてくる。 「もしかして、俺のこと好きになっちゃった?」 「は? 違うけど」 「ふはっ、即答じゃん。地味に傷付くなぁ」 そんな事微塵も思っていないような口調で笑いながら、誘うような仕草でゆっくりと蓮の首筋を撫でる。 身を乗り出してきたせいで、胸元のボタンが外れてピンク色の小さな突起がチラリと覗いた。 無意識にそこに視線が釘付けになってしまう。 「……なに見てんだよ。すけべ」 「なっ! いや、これは……っ」 慌てて目線を逸らすが、青年はクスクス笑ってそのまま蓮の膝の上に跨った。 柔らかい尻肉が太股に当たり、行為を思わせるような動きで腰を摺り寄せてくる。 「たく、スケベはどっちだよ……」 呆れたように呟きつつ、腰を引き寄せると青年は嬉しそうに微笑んで首に腕を回して抱き着いてきた。 そのままチュッチュと啄む様なキスを繰り返しながら、お互いの手は忙しなく相手の身体をまさぐっている。 こんなに密着していると、互いの興奮した下半身が擦れ合って堪らない気分になる。 我慢できずに腰を揺らすと、青年もそれに応えるように腰を摺り寄せてきて、ますます昂ぶっていくのを感じた。 このままではまた押し倒してしまいそうになるので一旦離れようと青年の肩を掴もうとした瞬間―――。 無情にも休憩時間終了のベルが鳴り響いた。

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