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秘密の関係4

そんなナギの姿を見て、嗜虐心がそそられ思わず意地の悪い笑みが浮かんだ。 「何時もしないことをしたんだ。それは何で?」 「なんでって……それは……っ」 「それは?」 俯いたまま言葉を詰まらせている彼の顎に手を掛け、上向かせる。 すると、観念したように瞳を潤ませて蓮を見つめた後、逡巡するように視線を彷徨わせてから、恥ずかしそうに頬を染めた。 「それは……っお兄さんが、タイプだったから……その、色々と我慢できなくなっちゃって……」 あ、ダメだ。なんて可愛い事を言うんだこの子。恥ずかしそうに視線を逸らすその姿は反則だろう。 今すぐ抱きしめたい衝動に駆られたが、此処は公共の場だ、彼がいうように誰がいつ入って来るかもわからない。 しかし……。それにしてもよくもまぁ、こんなにも無防備に男を煽るような台詞を口に出来るものだ。 天然なのか? それともわざとやってる? だとしたら、質が悪い。 蓮は深呼吸を一つして心を落ち着かせて平静を装うと、ナギの手を引いて奥のシャワー室に連れ込んだ。 「わっ、ちょぉッ何!?」 戸惑いの声を上げるナギの声ごと飲み込むかのように、後ろ手で鍵をかけるとそのまま唇を重ね合わせる。 「ン……ぅ……っ」 「……っ」 何度も角度を変え、貪るように口付けを交わす。 ナギの柔らかい舌を吸い上げると、甘い吐息が鼻腔を掠めた。 「ぁ……ぅん……」 歯列をなぞるとビクリと身体を震わせ、すがりつく様に腕を回してくる。 「……はぁ……っ、……いきなり何すんだ!」 息継ぎの為に一旦離すと、とろんと蕩けた表情を浮かべたナギがキッと睨んできた。

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